刑事弁護の情報と知が集まるポータルサイト

【第1回】警察署に接見に行く前に、事前の予約は必要なのでしょうか?


【解説①】基本的に、接見に事前の予約は必要ありません

 基本的に、警察署の接見に事前に予約は必要ありません。ただし、被疑者が警察署に常にいるとは限りません。検察庁での取調べや実況見分への立会等のために被疑者が警察署にいない場合があります。予約が必要ないとしても、在監確認の電話を入れておくと良いでしょう(解説③参照)。

 なお、重大事件で否認事件の場合、警察官によっては、弁護人の接見が近いとわかった時点で、急に調書を作成してしまう例も報告されていますので、このような可能性も念頭においておくとよいでしょう。

 

【解説②】もっとも、警察署によっては、事前の予約(連絡)が必要となる警察署もあるので注意してください。

 例外的に、接見をするのに、事前に予約(連絡)を求められる警察署があるようです。一例ですが、外国人の通訳事件が多く、接見が長時間になるような事件が多い警察署が、事前に接見の開始時間と終了見込時間を弁護人から聞いておき、その時間に接見が予定されていることを連絡のあった他の弁護人に伝えるといった運用をしているようです(予定している接見のタイミングが重なると、予約の段階で留置係の警察官が教えてくれます)。このような緩やかな予約制での運用により、待ち時間が解消されて「接見渋滞」を回避できますし、接見の終了時間の予測も立てることができるので、弁護人にも一定のメリットはあるといえます。

 但し、運用次第では、これが接見交通権の侵害にならないのかという議論に発展します。ここではその問題に踏込みませんが、このルールを知らないで事前連絡なく警察署に行くと、既に予約してある弁護人との間で微妙な関係が生じ得るので注意してください。

 

【解説③】いずれにせよ、接見に行く前に、「在監確認」の電話を警察署に入れた方が無難です。

では、具体的にどうすればよいのか?

まずは、警察署に電話して被疑者の在監確認をしましょう。

必ずしも被疑者の身柄が警察署にあるとは限りませんので、在監確認はしておいた方が無難です。警察署の代表番号に架電し、留置管理の部署に繋ぐようにお願いし、(「弁護士の○○です。留置係をお願いします」等と言えば、つないでくれます)、留置の警察官に被疑者の在監を聞いてください。

事前連絡制のような運用をしている警察署であれば、仮に知らなくてもこの段階でわかります。

在監確認の電話の際、気の利いた親切な警察官に当たると、現在の接見待ちの状況や接見の予定などなどを教えてくれることがあります。
なお、警察署によっては、在監者の就寝準備が行われる午後8時30分くらいからは、就寝準備が終了するまで30分以上待たされることがあります。

 

 


こちらの記事もおすすめ