
国の重要文化財である旧奈良監獄を舞台に、奈良監獄ミュージアム館法制史考証担当の中島学・福山大学人間文化学部教授を講師に招き、「間(ま)を返す」をテーマにした講演とワークショップが行われる。
中島氏は、本イベントについて次のように述べる。
「『間を返す』──人はなぜ生きづらくなり、どこから回復するのか。
犯罪や非行の背景には、多くの場合、孤独や孤立があり、日々の暮らしで積み重なった『生きづらさ』が遠因となっていることも少なくありません。『間が持たない』『間が悪い』『間に合わない』……。生きづらさとは、心の余白である 『間』を失った状態なのかもしれません。
こうした問題意識のもと、前半の講演では、『拘禁刑』施行による矯正施設の処遇の変化を紹介します。続いて、犯罪は個人・関係・地域・社会構造の要因が絡み合って生じ、規律や管理がかえって生きづらさを強めることもある点を解説します。さらに、立ち直りを、回復を支える資源、それを活かす力、『自分は回復できる』という自己像の三層構造から捉えます。そのうえで、回復の物語が語られ、聴かれ、承認されることで『更生』として出来していく過程を『時間・空間・仲間・手間』といった『間・場所』に着目しながらナラティブモデルに準拠して示し、刑務所でも導入されている『対話実践』の意義をお話しします。
後半のワークショップでは、この手法を用いて聴くことと話すことを実際に体験し、『対話』が人と人とのあいだに『間』を形づくっていく過程を実感していただきます」。
◯テーマ:中島学氏講演&ワークショップ『間を返す』
◯日時:11月7日(土)13:30~15:00
◯場所:奈良監獄ミュージアム ミュージアムゲート集合
◯申込み方法:こちらから3日前までに申し込む。
*入館券は別途購入が必要(事前購入推奨)。
◯参加費:無料(入館料別途)
◯対象:中学生以上
◯主催:奈良監獄ミュージアム
◯問合せ先:問合わせフォーム
(2026年10月19日公開)