〈再審法〉「冤罪の救済を容易にする法改正を」／袴田事件で再審開始決定の村山浩昭・元裁判官が講演

　再審（裁判のやり直し）制度の拡充を求める日本弁護士連合会（日弁連）の活動を牽引している元裁判官の村山浩昭弁護士が12月６日、東京都内で講演した。村山さんは法相の諮問機関・法制審議会の刑事法（再審関係）部会委員を務めてお […]

福井女子中学生殺人事件——39年ぶりの再審無罪確定を受けて

警察､検察による供述捏造と証拠隠しが問題となった事案における主張立証の経過と証拠開示

再審福井女子中学生殺人事件弁護団

　袴田事件では、袴田巖さんは雪冤を果たした。しかし、名張事件、飯塚事件、大崎事件、日野町事件などは再審請求中。全国にはいまだ多くの冤罪・再審事件があり、弁護団の努力にもかかわらず、その救済は取り残されている。さらに、無罪 […]

「歴史的批判、認識を」再審法改正めぐり衆院法務委で法相に苦言、議連案の審議入り求める

　「再審法」改正をめぐっては、「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」（議員連盟）に属する野党議員が6月に議連案（第217回国会衆法第61号）を提出したが、12月17日に会期末が迫る今臨時国会でもいまだ […]

「袴田事件教訓に」再審法の早期改正に向けて、弁護団が議連に要請

袴田国賠弁護団が議員連盟に要請書を提出 　議員立法による「再審法」改正の早期成立を求めて、12月４日、袴田事件国家賠償請求訴訟弁護団（袴田国賠弁護団）が東京・永田町の議員会館を訪れ、「えん罪被害者のための再審法改正を早期 […]

４人の刑事法研究者が、再審法について、研究成果をふまえた意見書を公表

　再審法改正について、超党派議連（「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」）による議員立法が６月に衆議院に提案されているが、臨時国会でいまだ審議がはじまっていない。そればかりでなく、議連の動きを牽制する […]

刑事法研究者が再審法改正について、法制審の議論に強い危機感を表明し、議連案を支持

　12月２日、「再審法」の改正について、誤判救済に関心を持つ刑事法研究者が会見を開いて、相次いで声明と意見書を発表した。声明と意見書はそれぞれ別のグループによるものであるが、いずれも、刑事法研究者が、再審法改正について審 […]

法制審議会─刑事法（再審関係）部会のリアル⑮

第９回会議（10月31日）

鴨志田祐美　日弁連再審法改正推進室長

１　第９回会議の概要 　法制審議会－刑事法（再審関係）部会第９回会議は、10月31日（金）午前９時半から午後０時18分まで開催された。この回から２巡目の議論に入り、当初提示された予定では、論点１「再審請求審における検察官 […]

〈天竜林業高校事件〉元校長の贈収賄めぐり検察が新たな筋書き、裁判所は証拠開示の検討を促す／第２次再審請求審で初の三者協議

小石勝朗　ライター

　生徒の調査書の成績を改ざんするよう教員に指示し、その謝礼に生徒の祖父の元市長から現金を受け取ったとして加重収賄罪などで有罪判決が確定した静岡県立天竜林業高校（当時）の元校長、北川好伸さん（77歳）が起こした第２次再審請 […]

〈再審法改正〉法制審の議論に強い危機感、「議連案の成立を」／臨時国会へ向け日弁連が院内集会

小石勝朗　ライター

　再審（裁判のやり直し）制度を拡充するための刑事訴訟法改正を目指し、日本弁護士連合会（日弁連）は10月７日、「国会主導での再審法改正の実現を求める院内会議」を東京・永田町の衆議院第２議員会館で開いた。日弁連と連携した超党 […]

再審における証拠開示の理論的構造

斎藤 司　龍谷大学教授

1　はじめに 　現在、「法制審議会—刑事法（再審関係）部会」（以下、「法制審」）で再審に関する法改正の議論が進行中である。また、再審法改正の実現を目指して国会内に設置された超党派議員連盟である「えん罪被害者のための再審法 […]