〈袴田事件〉袴田巖さんが６億円余の賠償を求め提訴／警察と検察、裁判所の違法と責任を問う（下）

小石勝朗　ライター

死刑執行の恐怖に対する慰謝料を重視 　６億円を超える賠償請求額は、再審をめぐる国賠訴訟としては過去最高という。 　重視したのは、1980年に死刑判決が確定し日々執行の恐怖に直面させられた精神的な苦痛に対する慰謝料だ。袴田 […]

〈袴田事件〉袴田巖さんが６億円余の賠償を求め提訴／警察と検察、裁判所の違法と責任を問う（上）

小石勝朗　ライター

　袴田事件（1966年）でいったん確定した死刑判決が再審（やり直し裁判）で覆り、１年前に改めて無罪が確定した元プロボクサー袴田巖さん（89歳）が10月９日、警察と検察、裁判所に違法があったとして、国と静岡県に６億840万 […]

再審無罪判決におけるDNA鑑定評価の誤り

本田克也　筑波大学名誉教授

1　はじめに 　2024年９月26日、静岡地裁（國井恒志・谷田部峻・益子元暢各裁判官）で袴田事件の再審に無罪判決（LEX/DB 25621141）が下りました（その後、検察が上訴権を放棄して無罪が確定しました）。日本の司 […]

名張事件（第11次再審請求準備中）

一日も早い再審決定、そして無罪判決を

野嶋真人　弁護士

　袴田事件では、袴田巖さんは再審無罪判決で雪冤を果たした。しかし、名張事件、飯塚事件、大崎事件、日野町事件などは再審請求中。全国にはいまだ多くの冤罪・再審事件があり、弁護団の努力にもかかわらず、その救済は取り残されている […]

狭山事件（第４次再審請求）

早期の証人尋問の実現を求める

竹下政行　弁護士

　袴田事件では、袴田巖さんは再審無罪判決で雪冤を果たした。しかし、狭山事件、飯塚事件、大崎事件、日野町事件などは再審請求中。全国にはいまだ多くの冤罪・再審事件があり、弁護団の努力にもかかわらず、その救済は取り残されている […]

誤判原因究明制度の確立を（下）

袴田事件を教訓として

指宿 信　成城大学教授

5　警鐘事故調査（SER） 　社会の様々な領域で人命にかかわる人的な原因に起因する事故が発生する。社会経済活動を営む以上、過誤は避けることができない。そうした過誤（事故）から教訓を学ぶ仕組みを“Sentinel Even […]

誤判原因究明制度の確立を（上）

袴田事件を教訓として

指宿 信　成城大学教授

1　はじめに 　2024年９月28日、袴田事件の再審公判において袴田巖さんに無罪判決が言い渡された。同年10月９日には検事総長声明というかたちで控訴断念が表明され大きな批判が起きた。無罪確定を受け、メディアでは死刑再審無 […]

「反骨」の遠州公演実現を目指して、グループKがクラウドファンディングを開始。期限は４月30日まで

　2024年11月20日〜11月24日にかけて東京・中野で公演された演劇『反骨』（主催：グループK）。不当な死刑判決、そして、44年にわたる無罪への、袴田巖さん、袴田ひで子さん、関係者の戦いを一幕２時間で描き切った。舞台 […]