徴用工裁判と日韓請求権協定

　日本の植民地主義のもと徴用工として働かされた韓国（当時：朝鮮）の人々に対し慰謝料を払うよう命じた、2018年10月の韓国大法院判決は、大きな波紋を呼んだ。日本国内では、「日韓請求権協定で解決済みの問題を、蒸し返すな」と […]

移民がやってきた

アジアから来た人々がコンビニや外食店で働いている——こうした光景は今や日常となっている。その中には、非正規移民、難民、無国籍者もいる。彼ら/彼女らは日本社会で、さまざまな困難にもめげず、たくましく生きている。彼ら/彼女ら […]

『手続集中論』

　適正・迅速かつ公正な裁判」の実現はなぜ「手続集中」に委ねられたのか。その根源に遡り、現在に至る変遷を明らかにし、わが国におけるこの実現に関する将来の展望を試みる研究書。　 [内容目次] 序　章 民事訴訟の現在問題 第一 […]

『現代日本刑事法の基礎を問う』 ［笑うケースメソッドⅢ］

　基礎法中の基礎法、ローマ法の専門家である木庭顕さんがなぜ刑事法、しかも現代日本の？　おそらく多くの方がそう思われるでしょう。 　映画や戯曲をもとに中高生相手の講義を行った『誰のために法は生まれた』（朝日出版社）を出版し […]

『法の理論 37　特集《リスク社会における自由と協働の秩序》』

特集・リスク社会における自由と協働の秩序リスクと「安全・安心」………嶋津格リスク認識とイデオロギー………橋本努リスクとリスク対処の類型………川瀬貴之 自由を規制する理由・再考………野崎亜紀子 他

季刊 刑事弁護99号

［特集１］否認事件における公判前整理手続のあり方［特集２］タトゥー裁判判決（大阪高判平30・11・14）を読む

龍谷大学矯正・保護研究センター研究年報8号

【特集】矯正・保護総合センター主催 矯正・保護課程開設40周年記念事業日英シンポジウム　　　 「少年司法のゆくえ」報告 　◎シンポジウム企画の趣旨　　　——日英の少年司法はどこに向かっているのか、少年非行の動向とともに探 […]

犯罪者処遇論の展開

刑法、少年法、監獄法など、昭和の刑事法改正作業及び平成の刑事法改正作業を通じて、著者が一貫して追い求めてきた「犯罪者処遇」の基礎と諸相を展開し、その到達点を示す論文集。  [内容目次] 第１部　犯罪者処遇論の基 […]

Q&A見てわかるDNA型鑑定〔第２版〕

第１版以降、DNA型鑑定による無罪判決が多数出て、 DNA型鑑定は、無罪を争う際の強力な“武器”になった。 しかし、DNA型鑑定の結果への全面信頼・依存は誤判を招く。 この10年のDNA型鑑定の進歩、弁護活動の成果を踏ま […]

『陪審制度論』

古典的名著にみる裁判員制度の可能性 １　陪審制度研究の出発点 　本書は、「近代刑法学の父」ともよばれているP. J. A. von Feuerbach（1775-1833）によって著されたBetrachtungen üb […]

『更生支援における「協働モデル」の実現に向けた試論――再犯防止をやめれば再犯は減る』

更生支援は支援者と当事者の協働関係から生まれる １　大切な人が大きな失敗をしたとき、どうする？ 　人は、必ず間違いを犯す。自分の家族、恋人、友だち、大切な人が大きな失敗をしたとき、あなたはどうするだろう。失敗を質すだろう […]

『刑事弁護人のための科学的証拠入門』

科学鑑定の基本原理等を効率よく理解できる １　新人弁護士（あるいは司法修習生）等の手助けに 　本書は、科学的証拠に関する「刑事弁護人」のための「入門書」であり、刑事弁護において科学鑑定や科学的証拠を目前とした新人弁護士（ […]

公文書は誰のものか？

公文書の取扱いが問題となっている。隠蔽・改ざん・廃棄・非記録化が頻繁に行われ、政策判断にあたって必要とされる情報の信頼性が確保されていない。この状態が恒常化すれば、民主主義の崩壊につながる。公文書管理のどこが問題なのか、 […]

日本版司法取引の実務と展望

現代の司法取引は、米国等で企業犯罪の摘発に大きな効果をあげている。司法取引が主要国で果たしている機能は、企業による捜査当局への犯罪の自主申告・捜査協力を促し、犯罪により生じた問題を是正することである。日本でもその機能が十 […]

季刊 刑事弁護98号

［特集］勾留を争う――全勾留準抗告運動と勾留判断における考慮事情