3月15日、ATA-net研究センターが、シンポジウム「回復支援のこれまでと現在、そして未来へ」を開催


 ATA-net研究センターは、2016年9月の発足以来、薬物やアルコールへの依存、DVや虐待、性暴力、ギャンブル、万引き・摂食障害、インターネット依存などの多様な嗜癖(しへき)・嗜虐(しぎゃく)行動からの回復のために活動してきた。さまざまなアディクションの背景には「孤立」があり、社会的孤立に対応するには「公」と「私」の壁を越えた回復支援モデルが必要である。

 そこで、ATA-netは多様化するアディクションを再定義し、「課題共有型“えんたく”」というスキームによって、当事者と支援と協働者の新たな関係性を創り出し、新たな公共空間としての「ゆるやかなネットワーク」の構築を目指してきた。

 ATA-netは、RISTEXの助成が2022年3月で終了するので、最終シンポジウムを開催し、 “えんたく”スキームを活用して、6年間の研究の総括と展望を示す。

 なお、ATA-netの研究成果として、2022年2月、『大麻使用は犯罪か?』を刊行している。日本政府は、「大麻使用罪」の新設を検討しているが、それについて文化、医療、経済、刑事政策の視点から考えるものである。

○テーマ:回復支援のこれまでと現在、そして未来へ

○日時:2022年3月15日(火)13:00〜17:00(終了予定)

○開催形式:オンライン(YouTube Liveを予定)

○参加費:無料

○申込み期限:3月14日(月)17:00まで

○お申込み方法: お申込みフォームからお申込みください。
 ※オンライン参加のための情報は、開催当日までに連絡。

○プログラム(変更となる場合があります):
・セッション1 成果報告
 13:00〜13:05 開会あいさつと趣旨説明………石塚伸一(龍谷大学法学部教授・ATA-net研究センター長)
 13:05〜13:20 事業報告書 総括………山口裕貴(ATA-net研究センター嘱託研究員)
 13:20〜13:50 理論構築サークル 総括
  治療的司法………指宿信(成城大学法学部教授)
  デジスタンス………中村正(立命館大学応用人間科学研究科/産業社会学部教授)
  ハーム・リダクション………石塚伸一
 13:50〜14:15 研究ユニット 総括
  暴力行動………中村正
  性問題行動………藤岡淳子(大阪大学大学院名誉教授)
  万引き・摂食行動………後藤弘子(千葉大学法政経学部教授)
  ギャンブリング………西村直之(精神科医)
  物質依存・嗜癖………丸山泰弘(立正大学法学部教授)

 «小休憩(10分程度)»   

・セッション2 課題共有型円卓会議“えんたく”
  司会:森久智江(立命館大学法学部教授)
 14:25〜14:50 問題提起「“えんたく”構想」/石塚伸一
 14:50〜15:40 1st Session………司会およびセンターテーブルメンバー
 〔センターテーブル・メンバー〕
   中村正
   土山希美枝(法政大学法学部教授)
   加藤武士(木津川ダルク代表・ATA-net研究センター嘱託研究員)
   丸山泰弘
 15:40〜16:10 わかちあい………司会および全参加者
 16:10〜16:40 2nd Session………司会およびセンターテーブルメンバー
 16:40〜16:50 来賓等コメント
 16:50〜17:00 総括………石塚伸一
 17:00 終了予定

○主催:龍谷大学 ATA-net研究センター  | JST/RISTEX(社会技術研究開発事業)「安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」領域 「多様化する嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築」ATA-net

○共催:龍谷大学 犯罪学研究センター

○企画・運営:一般社団法人刑事司法未来

○問合わせ:研究部(人間・科学・宗教総合研究センター)ATA-net研究センター事務局
 (Tel)075-645-2154 (Web)https://ata-net.jp/

(2022年03月10日公開)


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