3月19日、NHK総合で、免田事件「“無実の死刑囚”の遺言」を放送


福岡高裁での再審開始決定(1979年9月27日)を受けて、支援者の潮谷総一郎さん宛に書いた手紙(1979年10月24日付)。

 NHK総合1(東京、大阪)で、3月19日(土)午後10時40分〜11時10分(30分)に、【ストーリーズ】事件の涙「“無実の死刑囚”の遺言 〜免田栄 えん罪事件〜」を放送する(NHKBS1では、3月23日(水)午後5時10分から5時40分に放送)。

 1948年に熊本県で起きた一家四人殺傷事件で、免田栄さんは無実の罪を着せられ死刑囚となったが、1983年に再審で無罪判決を得た。その後、免田さんは「自由社会」に出てきてから、死刑廃止や冤罪支援の活動を続けていたが、2020年12月に95歳で亡くなった。

 その直前、34年間に及んだ獄中で記した、家族や支援者との書簡、裁判資料を熊本日日新聞の元記者・高峰武さんに託した。どれも未公開の資料で、冤罪裁判史上貴重なものばかりである。高峰さんは、現在、その資料を整理し、資料集の7月刊行を目指している。その中で、免田さんの95年間の「死闘」と向き合う。この番組は、そのドキュメントである。

 なお、免田事件の発生から再審無罪までの記録として『完全版 検証・免田事件』(熊本日日新聞社編)がある。

 また、高峰さんは、今年1月、免田さんの95年の生涯をたどる『生き直す──免田栄という軌跡』(弦書房)を出版している。

(2022年03月18日公開)


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