2月11日から、第12回死刑映画週間が「国家と戦争犯罪と死刑」をテーマに開催


 第12回死刑映画週間が、2月11日(土)から17日(金)まで、ユーロスペース(東京・渋谷)で開催される。

 今回は、「国家と戦争犯罪と死刑」をテーマに、『白い牛のバラッド』、『海と毒薬』、『愛は降る星のかなたに』など7作品が上映される。

 国家はどんな理由を使ってでも、「人殺し」としての戦争を始めてしまう。ウクライナ戦争は私たちに、改めてその事実を教える。戦争犯罪を裁く必要性もあるだろうが、戦争そのものを否定する立場がますます重要だ。国家は死刑制度を通しても、「人殺し」の権限を独占している。

 死刑執行の裁量権を持つ法相が、法相は地味な仕事で、死刑のはんこを押した時くらいしかテレビに出られない、お金も集まらない、と嘆いた。戦争でも死刑でも、兵士や公務員に他者の殺害を命じる立場にある者は、こんなにも無責任だ。今回の7本の映画は、そんな人間社会の過去と現在に異議を発し、国家に万能の権限を与えてよいのかと問いかける。

○上映期間:2023年2月11日(土)~2月17日(金)

○場所:ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5)

○上映作品
 『白い牛のバラッド』(監督・脚本=ベタッシュ・サナイハ/マリヤム・モッガッダム、2020年)
 『海と毒薬』(監督・脚本=熊井啓、1986年)
 『愛は降る星のかなたに』(監督=斎藤武市、1956年)
 『悪は存在せず』(監督・脚本=モハマド・ラスロフ、2020年)
 『チェチェンへようこそ-ゲイの粛清』(監督=デヴィッド・フランス、2020年)
 『抗い──記録映画作家 林えいだい』(監督・脚本=西嶋真司、2016年)
 『顔のないヒトラーたち』(監督=ジュリオ・リッチャレッリ、2014年)

※上映時間などの詳細はチラシをご覧ください(チラシはこちら)。

(2023年02月03日公開)


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