10月30日、CrimeInfo死刑廃止デー企画・内田博文氏「菊池事件の再審請求について」講演会開催


 

 10月10日は世界死刑廃止デーである。2026年のテーマは「命のための物語」(Stories for Life)である。

 菊池事件は、1952年に熊本県現菊池市で村役場の衛生課職員が殺害された事件で、同職員によってハンセン病であると告発されたFさんが犯人だと疑われた。Fさんの裁判は、すべてハンセン病施設内等で開かれた「特別法廷」において、事実上非公開で行われた。Fさんは閉ざされた法廷で死刑判決を言い渡され、1962年、第3次再審請求が棄却された翌日に死刑執行された。

 最高裁判所が2016年4月に公表した調査報告書では、ハンセン病を理由とする特別法廷における審理は差別だとして、憲法14条違反であるという見解を示した。また、菊池事件の国賠訴訟判決において、熊本地裁は、特別法廷の設置は憲法14条違反であるほか、Fさんの人格を侵害する憲法13条違反であり、また裁判の公開原則に反する憲法37条1項および82条1項違反の疑いがある旨判示している。

 Fさんは、憲法違反の特別法廷によって裁かれ、死刑執行され、命の尊厳を何重にも踏みにじられた。2021年4月、Fさんの遺族を請求人として第4次再審請求が行われ、今年1月28日、熊本地裁は棄却決定を下した。現在、福岡高裁に係属中である。

 CrimeInfoは世界死刑廃止デー企画として、長年ハンセン病問題に取り組んできた法学者の内田博文氏による講演会を行う。

◯テーマ:世界死刑廃止デー企画「菊池事件の再審請求について」

◯日時:2026年10月30日(金)14時~16時

◯会場:国立ハンセン病資料館 映像ホール (東京都東村山市⻘葉町4-1-1)

◯申込み方法:こちらから申し込む。先着50名。申込み締切は10月28日(水)17時まで。

◯参加費:無料

◯主催:特定非営利活動法人CrimeInfo

【編集部からのお知らせ】
 内田博文氏は、『基礎から学ぶ、ハンセン病問題──教訓を〝希望ある未来〟に生かすために』(現代人文社)を2025年2月に出版している。本書は、我が国におけるハンセン病問題の歴史を網羅的に記述し、どのようにハンセン病問題が生まれたか、そして今、われわれがどのようにハンセン病問題を見つめ、教訓とするべきかを指南する。

(2026年09月26日公開)


こちらの記事もおすすめ