
2016年の刑事訴訟法改正で、取調べの録音・録画制度が導入され、2019年6月から施行された。しかし、録音・録画されるのは裁判員裁判の対象事件など一部の事件のみにとどまり、また全過程が録音・録画されるわけでもない。また、自白を強要したり、被疑者の人格権を侵害する違法な取調べは、録音・録画の下でも行われ続けている。否認すると勾留が長期化する「人質司法」の問題の解消や、弁護人の立会い等も課題となる。他方で、日本の刑事裁判では、被疑者取調べを記録した調書が未だに重要な証拠として活用され、多くの自白事件を中心に事件が処理されている。
被疑者取調べ録画研究会は、江戸幕府の裁判で多用されていた被疑者の自白獲得のツールだった「同意の調達」制度が現在の日本の「調書裁判」のルーツであることを提唱している大平祐一・立命館大学名誉教授を講師に招き、日本の刑事裁判における書面中心の裁判が有する歴史的背景を学ぶとともに、今日課題となる取調べの問題点についてさらなる理解を深める。
◯テーマ:江戸と令和の調書裁判
◯日時:2026年10月24日(土)16:00〜18:30
◯場所:京都弁護士会館会議室(京都市中京区富小路通丸太町下ル)
◯申込み方法:こちらから申し込む。申込み締切は10月17日(土)18:00まで。
◯参加費:無料
◯プログラム:
【第1部】
・講演会「『調書裁判』のルーツを探る? 江戸時代における『同意の調達』を手掛かりに」………大平祐一(立命館大学名誉教授/日本法制史)
【第2部】
・パネルディスカッション「考えてみよう! 令和の取調べ」………大平祐一、周防正行(映画監督)、遠山大輔(弁護士)
◯主催:被疑者取調べ録画研究会(代表:指宿信・成城大学教授)
◯共催:京都弁護士会
(2026年09月29日公開)