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コラム・連載

刑事司法におけるIT利用の光と陰
第８回

裁判情報の公開（下）

裁判情報の公開（下）

指宿信　成城大学教授

４　裁判情報のオープンデータ化 　前回見たように、各国ではこれまで判例情報の一括的な公開・提供は民間によるNPOが担ってきました。 　ところが近時、政府・国の保有するデータへのパブリ[…]

裁判所書記官が見た刑事法廷 第9回

公判前整理手続

公判前整理手続

中村圭一　元裁判所書記官

　公判前整理手続は、充実した公判の審理を継続的、計画的かつ迅速に行うために、必要な場合に行われます（刑事訴訟法316条の２）。そして、裁判員裁判では、必ず公判前整理手続が行われることになります（裁判[…]

刑事司法におけるIT利用の光と陰
第７回

裁判情報の公開（上）

裁判情報の公開（上）

指宿信　成城大学教授

1　はじめに 　2006年秋、著作権法違反や不正競争防止法に関する民事裁判の判決文が裁判所Webで公開中に突如削除されました。この判決は、東京地裁民事第46部（設楽一裁判長）が2006年４月[…]

第13回野平康博弁護士に聞く

刑事弁護は、「生きる」ということがいかなることかを考えさせる

刑事弁護は、「生きる」ということがいかなることかを考えさせる

野平康博

１　前近代的な捜査に挑む 村山　野平先生はこれまでに数多くの刑事事件を担当されていますが、その中でもまず、2003（平成15）年に起きた鹿児島県議会議員選挙に絡んで、公職選挙法違反（買収）の被[…]

裁判所書記官が見た刑事法廷 第8回

保釈請求と準抗告

保釈請求と準抗告

中村圭一　元裁判所書記官

　「保釈請求」と「準抗告」をなぜ並列に同じテーマにしているのだろう、とお思いになられたのではないでしょうか？　共通点は、主に被疑者や被告人等の「身柄」（最近は、弁護人の間では、被疑者・被告人は刑事手[…]

刑事司法におけるIT利用の光と陰
第６回

オンライン法廷

オンライン法廷

指宿信　成城大学教授

1　はじめに 　読者の皆さんもメタバース（metaverse）という言葉を聞かれたことがあると思います。メタ（meta）とは「超越した」という意味ですが、それとユニバース（宇宙）のバース（v[…]

第12回贄田健二郎弁護士に聞く

科学的証拠の資料やデータは残し、開示し、透明化すべきである

科学的証拠の資料やデータは残し、開示し、透明化すべきである

贄田健二郎

１　控訴審の魅力 芝崎　贄田先生は、上訴審での逆転無罪を多く獲得されています。上訴審って、なかなか事実取調べされずに全部却下されて、次回、判決といったイメージがありますが、上訴審での弁護のポイ[…]

裁判所書記官が見た刑事法廷 第7回

勾留理由開示

勾留理由開示

中村圭一　元裁判所書記官

　「勾留理由開示」について、利用された方はなかなかいないのではないかと思います。実際に、勾留理由開示の請求件数は、2021年では全国で465件と非常に少ない数字です（2021年「司法統計年報」第17[…]

刑事司法におけるIT利用の光と陰
第５回

遠隔証言

遠隔証言

指宿信　成城大学教授

1　はじめに 　パンデミックの感染拡大を受けて海外の司法機関では、遠隔化、オンライン化の導入・移行が広がりました。たとえば、陪審員の選任手続や公判前の各種の聴聞手続、上訴審の弁論などが遠隔で[…]

刑事司法におけるIT利用の光と陰
第４回

電子ファイル

電子ファイル

指宿信　成城大学教授

1　はじめに 　2022年３月に公表された刑事手続における情報通信技術の活用に関する検討会「取りまとめ報告書」において、以下のような提案が示されました((https://www.moj.go[…]