丸井英弘弁護士が逝去／大麻取締法に対して真正面から闘った

　大麻取締法の違憲性を訴え、数々の大麻事件で弁護活動を担ってきた丸井英弘（まるい・ひでひろ）弁護士が、2025年12月７日に逝去された。趣味の吹き矢を練習中の心筋梗塞であった。享年81歳。12月14日、告別式が東京・国分 […]

柴﨑大麻裁判判決公判／懲役８月、即日控訴、具体的な議論なしの有罪判決は国家的犯罪だ

　2025年10月14日、さいたま地方裁判所熊谷支部第401号法廷にて、柴﨑大麻裁判がついに判決公判（裁判長：佐々木直人）を迎えた。2024年12月から約10カ月にわたり、「みだりに、……において、大麻である緑褐色葉片合 […]

柴﨑大麻裁判第５回公判／「ごめんなさい裁判」にはしたくない

　2025年９月、大麻をめぐる著名な事件が続いた。そんななか、同月９日に柴﨑大麻裁判の第５回公判（裁判長：佐々木直人）が、さいたま地方裁判所熊谷支部第401号法廷にて開かれた。本件では、大麻取締法違反（単純所持）の無罪が […]

柴﨑大麻裁判第４回公判／裁判長の転任、そして実刑のおそれ、それでも大麻取締りの理不尽さを問い続ける

　大麻取締法違反（単純所持）の無罪が争われている柴﨑大麻裁判は、2025年６月10日、第４回公判（裁判長：佐々木直人）である論告の期日を迎えた。同公判は、さいたま地方裁判所熊谷支部第401号法廷にて行われた。 　なお、第 […]

大藪大麻裁判の上告審（最高裁）／上告趣意書の提出、闘いの舞台は最高裁へ、大麻を使う「正当な」理由とは

　2025年３月４日、東京高等裁判所にて大藪大麻裁判の控訴審判決が下された（裁判長：田邊三保子）。控訴棄却であった。このため被告人の大藪龍二郎さんと弁護団は、上告手続をとった。大麻所持罪（大麻取締法24条の２第１項）の無 […]

柴﨑大麻裁判第３回公判／被告人の葛藤、だが弁護士の取組み次第で大麻法廷は変わる

　大麻取締法違反の無罪が争われている柴﨑大麻裁判は、2025年５月13日、さいたま地方裁判所熊谷支部第401号法廷にて、第３回公判（裁判長：菱田泰信）を迎えた。今回は、被告人である柴﨑和哉さんの被告人質問が行われた。 例 […]

柴﨑大麻裁判第２回公判／争点は、大麻所持と「国民の保健衛生」などの侵害性

　大藪大麻裁判に続き、もう一つ大麻取締法違反の無罪が争われている裁判がある。2025年３月11日、さいたま地方裁判所熊谷支部401号法廷にて、第２回公判（裁判長：菱田泰信）が開かれた。今回は、検察側の立証として、本件大麻 […]

熾烈を極めた人質司法との戦い

山本 衛（やまもと・まもる）・立花 朋（たちばな・とも）

１　はじめに 　本件は大麻の単純所持の事案である。特徴的なのは、被告人が所持していた物が、よくある乾燥植物片ではなく、リキッドタイプの製品[1]だったという点である。 　被告人が本件事件当時所持していた製品は全部で６本あ […]

『あたらしい大麻入門』

　1948年に施行された大麻取締法が、75年ぶりに2023年12月改正された（2024年12月施行）。大麻の栽培免許に関する法律（大麻栽培法）と薬効成分を管理する法律（麻薬及び向精神薬取締法）とに分けて運用されることが大 […]

大藪大麻裁判が結審（第11回公判）／大藪さんが、「負の歴史と犠牲者を積み重ねないでください」と最終意見陳述

　2024年３月29日（金）、前橋地方裁判所（橋本健裁判長）で、大麻取締法の大麻所持罪で起訴された大藪龍二郎さんが無罪を争っている大藪大麻裁判の第11回公判が開かれた。 　今回は、検察側の論告・求刑を受けて、弁護人と大藪 […]