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第20回季刊刑事弁護新人賞受賞者決まる。授賞式・記念セミナーは来年2月19日に開催!


写真のふくろうの置物は、副賞として受賞者に授与される。

 季刊刑事弁護新人賞(主催:現代人文社、協賛:株式会社TKC)は、今年で20周年を迎えた。去る10月7日、第20回季刊刑事弁護新人賞の選考委員会が開催され、最優秀賞に平岡百合さん(東京弁護士会・73期)、優秀賞に進藤一樹さん(愛知県弁護士会・72期)と決まった。

 新人賞授賞式と同時に行われる、刑事弁護フォーラムとの共催の記念セミナーは、来年2月19日(日)午後2時より行われる。今回は、大阪弁護士会の後藤貞人弁護士が「否認事件の弁護」についてセミナーをする予定である。申込み方法など詳細は、追ってニュースでお知らせする。

 今年の新人賞には、全国から9名が応募した。内訳は、札幌弁護士会1名、栃木県弁護士会1名、東京弁護士会1、第一東京弁護士会2名、愛知県弁護士会3名、福岡県弁護士会1名である。

 また、少年事件1名をのぞいてすべてが刑事事件である。

 平岡さんが担当した事件は、弁護士1年目に被疑者国選で 受任した傷害致死被疑事件で、70歳の妻Oさんが夫の顔や背中を水入りペットボトルで複数回殴打し、顔面打撲、肋骨骨折等の傷害を加えて、不詳の傷害により死亡させたというものである。不起訴処分の後、Oさんに対して医療観察法の入院処遇の申立てが行われた。この申立事件で、捜査機関が主張する被害者に残る傷について、鑑定書など記録を丹念に読み込み、夫自身の転倒など別の原因によって発生した可能性を明らかにして、申立却下決定を獲得した。

 また、進藤さんが担当した事件は、国選弁護で受任した、コンビニで焼酎1本を窃取したとされる窃盗被告事件(万引)である。被告人は前回の万引事件で略式罰金を受けた直後で、身寄りもなく被害弁償できるほどの資力がないなどから、執行猶予は十分見込まれるが、その獲得には幾らか困難が予想された。居住先の確保など福祉関係者との協力・支援体制を構築して、執行猶予付判決を得た。

 いずれのレポートも、季刊刑事弁護113号(2023年1月20日発売)に掲載される。また、過去の受賞作は、本サイトの「季刊刑事弁護新人賞」のコーナーで見ることができる。

(2022年12月02日公開) 


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