
5月28日、「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」(会長:柴山昌彦自民党衆議院議員)が、総会を開いて、再審法改正の改正案要綱(新旧対象表の形による条文案つき)について協議し、了承された。今後、各党の党内手続を経て、議連は今国会中の議員立法による法案の提出、成立を目指している。
まさに、再審法改正が実現するかいなかの正念場を迎えた。
「6・3再審法改正国会アクション」実行委員会は、6月3日(火)、午後2時30分より、国会正面前で、集会「国会がんばれ!─再審法改正は国会の手で」を開き、議員立法の実現のために、国会議員に訴える。
また、同日18時より、日本弁護士連合会は、弁護士会館(東京・霞が関)で、「いま決める。国会で決める。再審法改正!!」を開催する。
日弁連では、「法改正に向けて頑張っている国会議員を後押ししたい。そのためには、多くの市民の声が必要です」と、今国会での再審法改正の実現に尽力している国会議員を応援する集会を開く。
集会では、法制審議会刑事法(再審関係)部会委員の鴨志田祐美弁護士と村山浩昭弁護士による基調対談「再審法改正をめぐる情勢について」、青木惠子(東住吉事件えん罪被害者)、石川早智子(石川一雄さん〔狭山事件〕の妻)、角川歴彦(「人質司法」違憲訴訟原告)、袴田ひで子(袴田巖さんの姉)、村木厚子(元厚生労働事務次官)などのリレートーク「今国会での再審法改正の実現を」がある。参加者希望者は、事前申込不要で直接会場へ。詳しくはチラシ参照。

これより、先、5月26日(月)、再審法改正をめざす市民の会(共同代表:周防正行)は、「市民の力で、拡げよう再審の扉」を文京シビックセンター・小ホールで開いた。「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」の副会長である逢坂誠二議員(立憲民主党衆議院議員)が、議員立法での再審法改正を今国会で実現することに全力で取り組みたいと、決意表明した。
さらに、再審法改正を実現しようと全国で講演している鴨志田祐美弁護士は、「再審法改正が風雲急を告げる中、全国各地で講演しているだけでは間に合わない、もっと多くの方々にこの問題を知ってほしい」との思いから、YouTubeチャンネルを開設した。冤罪や再審の問題点、実際の再審事件の紹介など、随時更新していく。
◯鴨志田ちゃんねる
https://www.youtube.com/@KamoshidaChannel
(2025年05月30日公開)