再審法改正/議連の法案を今国会に提出しよう! 再審法改正をめざす市民の会(RAIN)など市民団体は、17日午後3時より、国会前座り込みアクション


今回での再審法改正の実現を訴えるルポライターの鎌田慧さん(2025年6月12日、衆議院第二議員会館前。写真撮影:刑事弁護オアシス編集部)

 今国会がいよいよ終わろうとしている。「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」(会長:柴山昌彦自民党衆議院議員)は、今国会で、議員立法による再審法改正法案の提出を目指し活発に動いてきた。しかし、議連は改正要綱案に関する各党の党内手続を待っていたが、ここにきて、自民党などの党内手続が遅れている。このため、議連がまとめた再審法改正案の国会提出が危ぶまれている。

 6月12日(木)に行われた議連の実務者会議では、できるだけ野党の結集と、与党内からも賛同者を集め、できるかぎりの勢力で最後まで国会提出を目指すことが確認されたといわれている。

 このような国会情勢を前にして、再審法改正をめざす市民の会(RAIN)など市民団体は、国会前座り込みアクションを17日(火)午後3時より、衆議院第二議員会館前で開催する。6月6日、12日につづく緊急の行動である。

 12日の国会前座り込みアクションには100人ほどが正午から午後4時まで参加した。

 日弁連再審法改正推進室長の鴨志田祐美弁護士、ルポライターの鎌田慧さん、袴田弁護団の戸舘圭之弁護士らが駆けつけ、再審法改正を今国会での議員立法として実現することをそれぞれ求めた。

 また、狭山事件で3カ月前に亡くなった石川一雄さんの遺志を継いだ石川早智子さんや、今市事件で無実を訴えて再審準備中の勝又拓哉さんの母親・勝又イミコさんなどが参加した。

 再審法改正をめざす市民の会では、「旧大正刑訴法以来、75年ぶりの再審法改正を、国民から直接選ばれた唯一の立法機関であり、国会議員の過半数以上を結集した議員連盟が国会への法案上程さえしないまま閉会を迎えることはとうてい耐えがたいことであり、かつ国会議員としての義務に違反する恥ずべき事態となりかねません」と、直接国会議員を激励し、法案提出をうながすため、国会前でのアクションを続けたいとしている。

(2025年06月16日公開)


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