
10月12日(日)24時55分から、日本テレビ系列NNNドキュメント’25で「烙印〜人殺しと呼ばれた38年間〜」として、福井女子中学生殺人事件が取り上げられる。
「えん罪でやり玉に挙げられた我々はもう終わりはない」
そう訴えるのは1986年の女子中学生殺人事件で逮捕・起訴され「人殺し」の烙印が押された前川彰司さん(60歳)。
そして逮捕から38年が経った今年8月、第2次再審で無罪が確定。
その決め手となった警察・検察が隠し続けた287点の証拠とは。かつての証言者が語った警察との不当な取引と元裁判官が抱える後悔——前川さん無実の叫びと共に再審制度の課題について見つめる。
福井女子中学生殺人事件再審公判で、名古屋高等裁判所金沢支部(増田啓祐裁判長)は、7月18日、前川彰司さんに無罪を言い渡した。判決理由では、当時、有罪の決め手とされた前川さん知人の目撃証言について、知人の一人が自己の利益を図るために前川さんを犯人とする虚偽供述を行い、この虚偽の供述に基づいて捜査機関が他の知人に誘導等の不当な働きかけを行って知人らの供述が形成されたという合理的な疑いを否定できないとして、知人供述の信用性を否定して、前川さんを無罪とした(検察官上告断念で確定)。
1987年3月、当時21歳であった前川さんは、前年に発生した女子中学生殺人事件の被疑者として逮捕された。それ以来、前川さんは殺人者の烙印を押されながらも、弁護団とともに戦い続けてきた。
前川さんが最初に再審請求してから無罪が確定するまでに、実に20年余りが経ている。
◯ナレーション:二又一成/制作:福井放送/放送枠:55分
◯再放送:
2025年10月19日(日) 8:00〜 BS日テレ
2025年10月19日(日) 5:00〜/24:00〜 日テレNEWS24(CSなど)
◯NNNドキュメント公式HP:
http://www.ntv.co.jp/document
(2025年10月08日公開)