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弁護士有志が集まり、「量刑問題研究会」を発足


 2020年7月29日、金岡繁裕弁護士(愛知県弁護士会)の呼びかけに応じ、刑事弁護に造詣の深い弁護士有志7名が集い、量刑実務に関するテーマを探求する目的で研究会を発足した。

 本研究会では、量刑問題に焦点を当て、弁護実務上で感覚的に共有されている問題意識を整理し、そこで見出された課題について原因追及と改善の手立てを実務家のみならず研究者の意見をも踏まえて議論をすることを企図している。

 まず研究の端緒として、問題意識が共有できる犯罪類型について裁判例の検討を行い、共有すべき知見をとりまとめるという手法から開始された。

 同日開催された第1回研究会では、ブレインストーミングにより参加者の問題意識を出し合い、テーマの選定を行った。次回は、性犯罪の裁判例の検討結果報告と、メンバーの弁護士が担当された量刑に関する先例のない裁判事例の報告が行われる予定。今後、逐次、研究者や裁判実務家なども招聘し、議論を深めたいとしている。

 裁判員裁判が発足して以後、量刑については「寛大な処分を賜りたい」として裁判官に丸投げするような弁護活動は反省・克服を迫られ、一般市民である裁判員に対して、量刑判断についても弁護人が的確な意見を述べることが求められている。弁護人もまた量刑についての知見を磨かなければ、十分な弁護活動ができない時代になっている。

 本研究会が、弁護人となる人にとって有益な情報の発信地になり、刑事弁護実務、ひいては裁判実務の発展に資する活動となるよう発展することを期待したい。

 なお、研究会の成果については、本サイト、または『季刊刑事弁護』誌上にて発表していく予定。

(し)

(2020年08月20日公開) 


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