
10月10日は、世界死刑廃止連盟(WCADP、本部=パリ)が、2003年に定めた「世界死刑廃止デー」。その前後に日本でもさまざまなイベントが開催されるが、CrimeInfoは10月9日、死刑廃止デー企画として、井田良中央大学教授による「刑罰理論から見た死刑制度」オンラインセミナーを開催する。
死刑は刑罰であり、その在り方を刑罰理論を抜きに論じることはできないが、刑罰理論の教科書はどれも分厚いものばかりで、それに触れることは一苦労である。
本セミナーでは、理論刑法の泰斗であり、死刑制度をめぐる問題について積極的に発信し続ける井田良教授が、刑罰理論から見た死刑制度について、やさしく紐解いて語る。
井田教授は、「日本の死刑制度について考える懇話会」の座長として、昨年、報告書をまとめた。その中で、国会と政府に対して、死刑制度に関する情報集約・調査・検討し、法改正に直結する具体的な結論を提案すべきであると提案した。そして、具体的な結論を出すまでの間、死刑執行を停止する立法などを検討すべきである、としている。
なお、今年の世界死刑廃止デーのテーマは昨年に引き続き、「死刑は誰も守らない。」(The death penalty protects no one.) がテーマとなっている。
CrimeInfoは、2018年の開設。主として、日本の死刑に関する統計資料、刑事司法の諸問題に取り組んだ論文・エッセイ集、死刑をめぐる映像ドキュメンタリーなどの情報提供を行うウェブサイトである。ウェブサイトの情報を通じて、死刑制度を含む日本の刑事司法制度に対する理解を高め、市民社会による諸問題への取組みを促進することを目指している。
◯テーマ:死刑廃止デー企画・井田良氏(中央大学大学院法務研究科教授)「刑罰理論から見た死刑制度」オンラインセミナー
◯日時:10月9日(木)18:30~20:00 Zoomによるオンライン開催
◯参加費:無料、要事前申込
◯申込み方法:こちらのフォームから。
*申込み後、info@crimeinfo.jp より、申込みフォームに登録されたメールアドレスに受付完了のメールが送信される。また、Zoomのリンクは、後日、同じメールアドレスに送信される。
◯主催:CrimeInfo
(2025年10月03日公開)