5月11日、 シンポジウム「裁判員制度15年の成果と課題」を、裁判員関連市民団体などが開催


裁判員と裁判官が事実の認定と量刑を話し合う評議室(大阪地裁、2009年9月30日。写真提供:時事通信)

 2009年5月に施行された裁判員制度は、今年で15周年を迎える。それを記念して、裁判員関連市民団体などの主催・後援、日本弁護士連合会の共催で、5月11日(土)13時より、専修大学神田キャンパスと、オンライン同時配信で、シンポジウムを開催する。

 毎年行われている憲法記念日の会見で、最高裁の戸倉三郎長官は、開始から15年を迎える裁判員制度は「おおむね安定的かつ順調に運営されている」(新聞各社報道)と述べた。

 このシンポでは、市民の目線から、裁判員制度15年を振り返り、本当にそれは順調に運営されているのか、問題はないのかを検討する。

◯日時:5月11日(土)13:00〜17:00

◯参加費:無料・どなたでも参加できる。

◯場所:会場とオンラインのハイブリット方式(途中入退出可)。
・会場参加の場合………専修大学神田キャンパス10号館(140年記念館)3階黒門ホールへ直接参加。
・オンライン参加の場合………当日、以下のアドレスより接続(12:50に接続受付予定)。
 https://us02web.zoom.us/j/85209427823?pwd=NUNrbDVKMUZCWVZTUFV6Y3l3czZOZz09
 ミーティング ID:852 0942 7823
 パスコード:097185
 *オンライン参加の場合は、音の出ない「ミュート」に設定。

◯プログラム:
・開会挨拶………坂口唯彦(日本弁護士連合会副会長)(オンライン)

【第1部】裁判員制度の15年を振り返る(13:10〜)
・パネリスト:村山浩昭(元裁判官・弁護士)、瀬野泰崇(第二東京弁護士会・弁護士)、竹田昌弘(共同通信編集委員)、澤田敦子(裁判員経験者)、川畑惠子(裁判員ACT)
・コーディネーター:飯考行(裁判員ラウンジ・専修大学教授)

【第2部】課題と展望(15:05〜)
・パネリスト:森野俊彦(元裁判官・弁護士)、前田裕司(日本弁護士連合会・弁護士)、大城聡(裁判員ネット・弁護士)、堀内美穂(裁判員経験者・臨床心理士)、杉崎千春(専修大学大学院助手)
・コーディネーター:牧野茂(裁判員経験者ネットワーク・弁護士)
*当日の報告レジュメ・ハンドアウトは、以下のアドレスより閲覧、ダウンロード。会場参加者には、印刷したものを配布予定。
 https://x.gd/QBbl5

◯チラシとウェブサイト:
 https://www.saibanhou.com/20240511.pdf
 https://www.saibanhou.com/15.html

◯主催:裁判員経験者ネットワーク裁判員ネット専修大学法学研究所裁判員ラウンジ

◯共催:日本弁護士連合会

◯後援:社会福祉法人 大阪ボランティア協会 “裁判員 ACT”裁判への市民参加を進める会裁判員交流会 インカフェ九州Lay Judge Community Club 〜裁判員経験者によるコミュニティ〜陪審裁判を考える会

◯問い合わせ先:飯考行(専修大学)
 メール:iit@isc.senshu-u.ac.jp
 サイト:https://www.saibanhou.com/15.html

【参考文献】
 以下は、裁判員裁判施行10年目に、刑事法研究者や実務家が、裁判員裁判は日本の刑事裁判に何をもたらしたか、刑事裁判の目的・機能から検討する。
 一橋大学刑事法部門編(編集代表:葛野尋之)『裁判員裁判の現在——その10年の成果と課題』(現代人文社、2021年)

(2024年05月10日公開)


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