
10月10日、NPO法人監獄人権センターは、世界死刑廃止デー企画として、「死刑および死刑執行に直面する人々を弁護する弁護士のための地域ガイドライン(クアラルンプール・ガイドライン)」日本語版の発表を記念した、無料のオンラインセミナーを開催する。
同人権センターは、今年、イギリスを拠点とするNGO「The Rights Practice」の支援を受け、死刑求刑事件において弁護士が質の高い刑事弁護を提供するためのガイドラインの策定に参加し、その日本語訳を担当した。
死刑事件における質の伴った弁護活動は、死刑の適用を減らすために極めて重要である。
アメリカでは、アメリカ法曹協会(ABA)が1989年に「死刑事件における弁護人の選任と職務に関するガイドライン(1989 ABAガイドライン)」を策定し、2003年に改訂版(2003 ABAガイドライン)を発表している。これらのABAガイドラインは、アメリカにおける死刑の適用を減らす上で重要な役割を果たしてきたと報告されている。
一方、アジア地域では、国境を越えた取り組みとして「死刑および死刑執行に直面する人々を弁護する弁護士のための地域ガイドライン(クアラルンプール・ガイドライン)」の策定が進められていた。
本ウェビナーでは、アジア各国の弁護人が直面する障壁や課題を紹介するとともに、クアラルンプール・ガイドラインの概要を提供する。
なお、クアラルンプール・ガイドライン(英文)は、こちらのサイトで閲覧可能である(日本語版は後日公開予定)
◯テーマ:世界死刑廃止デー・ウェビナー「アジアにおける死刑弁護~クアラルンプール・ガイドラインの実施に向けて」
◯日時:2025年10月10日(金)18:00~20:00(日本時間)
◯開催方法:オンラインのみ、日英同時通訳あり
◯参加費:無料
◯参加方法: ZOOMの申込フォームに名前、メールアドレスを入力
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_rbZXrazJQtKh6LFDRE06Bw
※フォームに入力後、ZOOMから登録完了メールが届く。登録完了メールには、セミナー当日のZOOMのURLが記載されている。
◯プログラム:
・基調講演………リッキー・グナワン(Ricky Gunawan、弁護士〔インドネシア〕)
・パネルディスカッション………シュレヤ・ラストギ(Shreya Rastogi、弁護士〔インド〕、ザ・スクエア・サークル・クリニック〔NALSAR〕ディレクター)、シェリー・ラザク・ダリ(Sherrie Razak Dali、弁護士〔マレーシア〕、Messrs Seira & Sharizad法律事務所パートナー) 、ヤン・イェンチェ(Yang YEN-Chieh、台湾死刑廃止連盟〔Taiwan Alliance to End the Death Penalty〕ディレクター 、村井宏彰(法テラス多摩法律事務所 スタッフ弁護士)
◯主催・問合せ:NPO法人監獄人権センター
(2025年10月08日公開)