自由を奪われた精神障害者のための弁護士実務――刑事・医療観察法から精神保健福祉法まで


A この本は、刑事訴訟法から心神喪失者等医療 観察法、精神保健福祉法まで、精神障害者の身体 拘束に関わる手続を集約して解説しており、各手続 での実務上の注意点がまとまっていているものです ね。

H ちょうど発達障害がある方の事件をやっていて、 福祉サービスについて具体的に書いてあるので、す ごく参考になりました。あと書式も。医療観察法とか、 何をどうすればいいかわからないというときに参考に なると思います。  ただ、公判で更生支援計画書をどう使うのかとか あまり書いていないので、もう少し詳しいといいと思 いました。

A 刑事についてはほかにも詳しい本がありますか らね。基本的には詳細はそちらに譲るというスタンス ですよね。

D たしかに刑事手続のところはあっさりしているん ですけど、退院請求に関して書かれている本があま りないので、退院請求のことを書いてあるのはいい と思いました。

C 私はちょうど退院請求の依頼人がいて、第12章 の退院請求手続のシミュレーションがすごく役に立 ちました。 A 精神保健福祉法のところはあまり類書がないで すからね。 D 一元化されているのはありがたいです。末尾に は参考文献やインターネット情報もあるので、とりあ えずこの1冊を持っていればなんとかなるという感じ がします。 H 一度、項目だけでも通し読みしておくと概略が わかっていいかもしれませんね。

(2018年11月15日公開) 


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