『最新判例にみるインターネット上の名誉毀損の理論と実務 第2版[勁草法律実務シリーズ]』


 2016年2月に刊行され、取り上げた裁判例の多さと判断基準の分析で話題を呼んだ『最新判例にみるインターネット上の名誉毀損の理論と実務』が、3年分の膨大な裁判例を追加して2019年2月、第2版になりました。

 初版に収録された平成27年までの裁判例は判例索引頁数で約25頁なのに対し、新たに加わった平成28年から30年の3年分だけで約40頁。この間、著者は実務の変化を肌で感じたと言います。刑法230条の名誉毀損罪を含め、名誉毀損に関するあらゆる最新動向が、いっそう緻密に収集・分類され、類をみないほどの数の最新裁判例にもとづいて分析されています。

 民事と刑事の法構造のちがいなど理論面もおさえたうえで、要件や判断の基準を詳細にまとめ、最後のパートでは10個の想定事例で実践的なポイントを説明しています。執筆は、『季刊刑事弁護』70号・71号掲載論文「実務家のための判例中心刑事補償法の基礎」著者の松尾剛行弁護士に、山田悠一郎弁護士(職務経験中判事補)も加わりました。インターネット関係の刑事事件を担当する刑事弁護人にとって必携の書です。

(2019年03月07日公開) 


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